インムノブログ

だんだん寒さが増してきました。

この時期は一年を通じてもっとも覇気が衰え、全身の虚脱感がすこぶる精神を害し

現実からの逃避と拒絶に拍車をかける失意の季節でございます。

けれども同時に、厭世観が募れば募るほど

私はよりいっそう彼女の半身を強く鮮明に現し

そうすることで彼女に近づくことができるので、むしろ喜ぶべきことなのです。

というわけで彼女、うちの淫魔さんことドルチェさんの姿をいくつか。



19世紀以前の淫魔ドルチェは、主にこのような姿をしていたようです。

いまと変わらず、当時の幼女の姿形を上手く現せていると

内心ほくそ笑んでいるかのようです。

想像力豊かな人間ならば、左側上部の深淵に

彼女の内的精神を望むことができるでしょう。

そうです、見た目の清楚さや大人しく理性的な態度に欺されてはいけません

彼女はこの頃からすでに悪魔であり、本質は淫猥な夢魔の類なのですから。



このように……

幼気な顔を模したまま、娼婦の風采を演じ

名状し難いほどの背徳感が漂う古風な趣きある淫魔の姿……こそ

かつての淫魔の姿でありました。



それが20世紀以降の彼女になると、概ねこのような変化を遂げ

ここに至るまでの彼女の経緯については

彼女しか知り得ないのです。


さて、淫魔さんの催眠音声シリーズの完成が滞っているのと

悪魔討伐騎士フィフスソードの素材絵の制作に追われ

サイト更新に至っていない現状なので

それらの代わりに、描いてみた絵をいくつか置いて

今日は去ります。

ながながと独り言の相手をしていただき、ありがとうございました。

良い夢を。